鼻中隔弯曲症・肥厚性鼻炎

手 術

鼻中隔弯曲症・肥厚性鼻炎の症状

鼻の中で最も容積を占めている下鼻甲介が腫れていることで鼻の通りが悪くなり、鼻づまりが生じています。また、左右の鼻の中(鼻腔)を仕切る鼻中隔が曲がっている(弯曲)ために左右の鼻の通りが均一でなく、鼻がつまっていると強く感じる原因となっています。

鼻中隔弯曲症の症例

  • 赤矢印:弯曲した鼻中隔

  • 黄星印:下鼻甲介

鼻中隔弯曲症の原因

鼻中隔を構成している骨は1つだけではなく、主に鼻中隔軟骨、篩骨正中板(しこつせいちゅうばん)、鋤骨(じょこつ)と呼ばれる複数の骨から構成されています。これらの骨が成長の過程で均一ではないことが多く、バランスがくずれて弯曲すると考えられています。

鼻中隔の弯曲は多くの人で認められますが、軽微な弯曲で片側だけ鼻がつまる、突出部で繰り返し鼻血が出る、副鼻腔炎の原因になる、などといった症状がなければ特に治療は必要ありません。

鼻中隔弯曲症の症状

鼻の中で最も容積を占めている下鼻甲介が腫れていることで鼻の通りが悪くなり、鼻づまりが生じています。また、左右の鼻の中(鼻腔)を仕切る鼻中隔が曲がっている(弯曲)ために左右の鼻の通りが均一でなく、鼻がつまっていると強く感じる原因となっています。

肥厚性鼻炎の原因

肥厚性鼻炎の原因は、長期にわたる鼻の粘膜の炎症です。炎症は、主に花粉症などのアレルギー性鼻炎などで起こります。また、即効性を求めて「血管収縮薬の入った点鼻薬」を長期間日常的に使用していると、薬の刺激により肥厚性鼻炎を引き起こすことがあります。

手術の目的

手術の目的は、左右の鼻腔を形態的に改善して左右差なく鼻の通りを良くすることです。

具体的には鼻中隔弯曲症に対しては、鼻中隔矯正術で鼻中隔を構成している骨のうち弯曲した部分を切除します。肥厚性鼻炎に対しては、内視鏡下鼻腔手術Ⅰ型(下鼻甲介手術)で下鼻甲介粘膜下の肥厚した下鼻甲介骨を切除し、必要に応じて下鼻甲介粘膜も切除します。

鼻の通りが良くなることで、鼻づまりが改善するだけでなく、副鼻腔炎の原因になっているような方は副鼻腔炎の予防になります。

手術法

全身麻酔下に鼻内内視鏡下手術を行います。モニターを見ながら鼻内より内視鏡下に手術を行います。鼻中隔矯正術は10~15分、内視鏡下鼻腔手術Ⅰ型(下鼻甲介手術)は片側10~15分程度です。

 

●術式

鼻中隔矯正術

内視鏡下鼻腔手術Ⅰ型(下甲介手術)

●入院期間

日帰りまたは1泊入院(手術内容により決定します)

鼻中隔矯正術・内視鏡下鼻腔手術Ⅰ型(下鼻甲介手術)の合併症

当院の執刀医(南)はこれまで約1000例の鼻中隔矯正術・内視鏡下鼻腔手術Ⅰ型(下鼻甲介手術)の手術で鞍鼻や鼻涙管閉塞症など重篤な合併症の発生例はありません。

1.痛み

術後に多少は痛みがあります。鼻内に圧迫止血のためにスポンジを留置していることによる鼻閉のために頭痛を伴うこともあります。痛みは鎮痛剤でコントロールできることがほとんどで、スポンジを留置している間(術後3~5日程度)は鎮痛剤を内服して頂きます。

2.鼻出血・術後出血

術後には圧迫止血のためにスポンジを挿入しています。手術翌日までは少量の出血があることがほとんどですが、徐々に改善します。のどに垂れ込んだ血液は飲み込まずに吐き出して下さい。出血が多い場合はガーゼを鼻の中に入れて止血します。術後2~4日目にスポンジを取り除きますが、出血が続く場合は再度処置を行います。極めてまれですが、再手術による止血が必要となる場合もあります。

3.鼻中隔血腫

鼻中隔粘膜・軟骨膜の下に血液が溜まって腫れたような状態になることがまれにあります。量が多い場合には血液を除去する処置が必要になります。

4.鼻中隔穿孔

術中操作、術後の血流障害のために鼻中隔粘膜に孔があいた状態となる場合がまれにあります。機能的には問題はありませんが、状況に応じて閉鎖処置を行います。

5.鞍鼻(あんび)

弯曲した鼻中隔を構成する骨を過剰に切除すると鼻背部(鼻すじ)が陥凹して鞍鼻になる危険性があります。このため、上方まで鼻中隔弯曲を認めている場合には、無理に骨を切除せずに、骨にスリットを複数入れて修正します。前方まで弯曲が強い場合には外鼻形成術をお勧めする場合があります。

6.鼻の違和感・鼻閉感

手術をしたことでしばらくの間、鼻の違和感がありますが、徐々に改善します。創部が落ち着くまでの数週間はカサブタがつくために鼻閉感を伴うこともあります。創部が落ち着いた後も物理的には鼻の通りが良くても、ご自身では鼻閉感を感じられることがまれにあります。また、上顎までの違和感が出現することが極めてまれにあります。

7.術後の一時的な嗅覚障害

嗅覚を感じる部位(嗅裂部)への手術操作は基本的に行いませんが、術後に止血のための圧迫止血剤を留置すること等により一時的に嗅覚障害を生じることがあります。通常は数週間で元の状態に戻ります。

8.Toxic shock Syndrome(10万人に16人程度)

無菌状態ではない鼻腔内の手術をするため、主に黄色ブドウ球菌の産生する毒素の1つ(Toxic Shock Syndrome Toxin-1: TSST-1)によって急激な発熱や多臓器の障害を引き起こす疾患です。適切な抗菌剤の投与、不要な術後鼻内ガーゼ留置を控えることでTSSの発症を大幅に予防することができます。

9.鼻出血・術後出血

涙袋と鼻腔を交通している通路を鼻涙管と呼びます。下鼻甲介に対する手術の操作や術後変化によりまれに鼻涙管が閉塞することがあり、そのために涙の流れが停滞して眼脂(めやに)や流涙が継続します。改善のため手術的治療を考慮する場合もあります。

術後に涙に血液が混じることがありますが、これは鼻内に止血ガーゼを留置することで血液が鼻涙管を逆流して眼の方に流れているためです。涙に血液が混じっている状態は鼻涙管損傷とは関係なく、鼻涙管が鼻腔と交通して血液が逆流しているだけです。

退院後の見通し

術後、鼻中隔・下鼻甲介の粘膜の創部が完治するまでの2~3週間は、かさぶたがつきやすくなります。創部が落ち着くまでの間は週1回程度の清掃処置をお勧めします。

アレルギー性鼻炎など、鼻の粘膜に刺激が加わる状況があると、数年で下鼻甲介粘膜がまた腫れてきて鼻づまりが再発することがあります。アレルギー性鼻炎の方は、鼻炎症状がある間は内服治療を継続されることをお勧めします。

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